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育成研究課題

■平成18年度採択課題

アルツハイマー病の新規MR画像診断薬の開発 → 研究成果概要
代表研究者
遠山 育夫(滋賀医科大学 教授)
共同研究者
森川 茂廣(滋賀医科大学 准教授)
田口 弘康(滋賀医科大学 客員教授)
漆谷 真 (滋賀医科大学 助教)
白井 伸明(滋賀県工業技術総合センター)
岡田 俊樹(滋賀県工業技術総合センター)
平尾 浩一(滋賀県工業技術総合センター)
共同研究企業
石原産業株式会社
 現在日本には約200万人の認知症患者が存在し、その約半数がアルツハイマー病とされている。しかし、いまだ有効な診断方法がない。本研究は、通常のMR(核磁気共鳴)画像診断装置により診断可能な世界で初めてのアルツハイマー病MR診断薬の開発を目指す。通常のMR診断では、水構成成分であるプロトン原子のエネルギー状態の違いを検出して画像化するが、本研究では、アルツハイマー病の原因であるベータアミロイドに、特異的に結合する新規なフッ素化合物を用い、そのフッ素原子の状態を検出、画像化することによって、アルツハイマー病特有の脳の老人斑を高感度に検出する。

放射光を用いた高感度・高空間分解能赤外顕微鏡の開発とナノデバイス・医薬・バイオ研究への応用 → 研究成果概要
代表研究者
太田 俊明(立命館大学 教授)
共同研究者
小堤 和彦(立命館大学 教授)
山田 廣成(立命館大学 教授)
山本 章嗣(長浜バイオ大学 教授)
佐々木 宗生(滋賀県工業技術総合センター)
共同研究企業
株式会社 東レリサーチセンター
 赤外顕微鏡は、赤外線を試料に照射し測定部位の赤外吸収スペクトルを測定することで、分子の構造解析や不純物などの検知をする装置で、有機やバイオ系材料の組成分析及びその空間分布の解析に極めて有効な装置である。しかし現状の赤外顕微鏡の空間分解能は50μm程度と大きいため、近年のナノ・バイオデバイスの解析には不十分である。
 本研究は立命館大学のシンクロトロン放射光装置「オーロラ」を改造し、この光源から高輝度赤外光をとりこみ、FTIR(赤外分光装置)と顕微システムに導入することにより、従来よりも1桁高い2-5μmの世界最高性能の空間分解能を有する赤外顕微鏡を開発する。

パルスレーザー照射表面ナノ加工による低フリクション自動車摺動部品の製造技術の開発 → 研究成果概要
代表研究者
岩井 善郎(福井大学 教授)
共同研究者
本田 知己(福井大学 准教授)
安丸 尚樹(福井工業高等専門学校)
松井 多志(福井県工業技術センター)
共同研究企業
アイテック株式会社
株式会社松浦機械製作所
 摺動部を有する機械部品の表面は、硬くて摩耗に強く、摩擦抵抗が小さいことが必要である。自動車エンジンのピストンリングは、エンジンの燃費に直接影響する重要な要素であり、摩擦抵抗を小さくすることにより、大幅な燃費向上を図ることができる。
 本研究は、超短(フェムト秒)パルスレーザーの偏光状態や照射エネルギーを制御することにより、加工が困難なDLC(ダイヤモンド状カーボン)などの硬質薄膜表面に、ナノメータサイズ(レーザー波長の1/10程度)の周期構造を形成できる表面ナノ加工装置を開発し、これにより自動車用ピストンリングの摩擦抵抗の大幅な低減を目指すものである。

セリシンを利用した新しい細胞培養のための添加剤の開発 → 研究成果概要
代表研究者
寺田 聡(福井大学 准教授)
共同研究企業
セーレン株式会社
 バイオテクノロジーを応用した医薬品は、現在、主に動物細胞の培養によって生産されている。これまで動物細胞培養に多く用いられていた牛胎仔血清は、狂牛病感染が懸念され、また微量しか得られないため、高価であるなどの課題がある。
 絹由来のタンパク質セリシンに、牛胎仔血清を上回る細胞増殖活性があること、および細胞死滅を抑制する効果があることを見出した。この成果に基づき、安全で生産効率の高い、新規な細胞培養添加剤を開発する。

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